糖尿病内科
MEDICAL
日本の糖尿病人口は急増しており、40歳以上の3人に1人が糖尿病、または糖尿病予備群であることが明らかになっています。
初期はほとんど症状がなく、適切な治療を行わないと、三大合併症(神経障害、網膜症、腎症)をはじめとした全身の合併症(心筋梗塞、脳梗塞など)のリスクを高め、突然死の原因となります。
また、認知症、感染症にかかりやすく、癌の発症率も高いと報告されており、健常人に比べて平均寿命が10年低いとも言われています。
健常人の血糖変動は、食後に140mg/dl超えることはなく、約3時間以内に空腹時の値に戻ります。栄養を処置しきれずに、食後に急上昇する血糖値を「血糖値スパイク(食後過血糖)」と言います。
境界型糖尿病から糖尿病に移行しやすく、合併症にも関連します。
食後に強い眠気やイライラ感、集中力の低下を感じることはないでしょうか?
もしかしたら、「血糖値スパイク(食後過血糖)」を疑った方がいいかもしれません。
当院では、患者さんの状態に合わせて多方面からアプローチし、適切な治療による合併症予防をめざします。
指標である血糖値やHbA1cだけでなく、24時間血糖持続モニターを用いて、血糖値スパイクや低血糖を調べることができます。定期的に合併症の評価を行い、心電図や血管機能検査(CAVI検査)から、心臓血管系の病気や血管年齢を確認します。必要に応じて悪性腫瘍などの精査もお勧めします。
各種検査を通じ、総合的な視点で診療を進めながら、ひとりひとりのライフスタイルに合わせたオーダーメイド治療をご提案させていただきます。
糖尿病に詳しい看護師、管理栄養師が、インスリン・GLP-1受容体作動薬の注射、自己血糖測定の指導、生活・栄養指導を行います。
重篤疾患で入院が必要な場合は、速やかに専門医療機関にご紹介し、十分な連携を取りながら、治療をすすめていきます。